子供の自主学習は少しお休みしております。
期待していた方がいらっしゃったら申し訳ありません。
というのも母である私が微熱があって寝室にこもっているからです。
普通ならば微熱ぐらいではマスクをして家族と過ごしてますが、今の時期はもしもと思うと寝室にひきこもっております。
とんでもない世の中になってしまいましたね。
どうなってしまうのでしょう。
主人が頼りになる人なので、土日に私はひきもって読書できました。
平治の乱で源氏を裏切り、犬3位と嘲笑われ、醜い兔馬にのり貧しい暮らしをして平家に仕えていた源頼政。
ひたすら忍の一言で耐え忍んでいました。
しかし、実は官職につきながら伊豆に、源氏決起のときのために着実に武器をためていたのです。
血気さかんな孫有綱は、東の国で源氏の草の実党として派手に動き回り、父親から勘当されておりましたが、この巻で祖父である頼政に出会い、頼政の本音を聞く場面はつきなみな言葉ですが、ドラマティックでしたね。
そして、また義経主役の巻ですね。
義経の叔父である行家が自分の息子を義経の影武者としてつかい、洛中の治安を乱れさせますが、弁慶の手でとらえられて平家の手にわたってしまいます。
そこを単身義経はのりこみます。
平家随一の切れ者、清盛の義弟の時忠の真意を見抜き、交換条件をつきつけてとりかえします。
またその際の、苦労を知らないぼんぼんである平家の3代目たちの公達と、源氏の末裔の幼いころから母と別れて苦労続きの義経との対比が印象的ですね。
清盛は時忠に義経を討てと命じますが、時忠は逃がしてしまいます。
そこが平家の一番の誤算でした。
もしもこのとき義経を討っていたら、壇ノ浦の戦いはかわっていたでしょう。
しかし、歴史にもしもは禁句ですね。
また清盛の老いも著しくなります。
これから平家滅亡のカウントダウンが始まります。。。。
吉川英治の日本語は美しいです。
ドラマティックな場面も、美しい文章で盛り上げます。
また皇族の描写も、「龍顔」や「龍体」などのことばがでてきて非常に雅びですね
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